今年の8月に出荷になった、
岩手・奥中山の三谷牧場のおさんぽジャージーの「オージー」。
約8カ月間、岩手・雫石の中屋敷ファームでの再肥育をしてもらった
そのお肉はとても評判良く、最後まで
それぞれのお届け先で大切に扱って頂くことができました。
私が食べに行ったレストランでは、最終走者として、
オージーのことを丁寧に伝えてくれるシェフの説明も
お隣から聞こえてきたり、美味しい上にとても幸せな時間でした。
そして、オージーのお肉は岩手にご帰還して、
三谷家の皆さんにも一緒に召し上がって頂くことができました。
しかも、5年前に初めてジャージー母さんのお肉に向き合ったメンバーで
集まることができたことも、とても嬉しかったです。
そして、そのオージーの2歳年上のお姉さんが今回のマップです。
昨年末にオージーと一緒に中屋敷さんのところにやってきました。
その名前の由来など含めて、背景はこちらに。
みたに牧場おさんぽブログ 『マップとオージー』
「さんま」母さんとバンブルビーの掛合せのこの血筋の子たちは
このステキな模様が個性的で、「三谷牧場の看板娘」として愛されながら
どうやら受胎がしずらいようで、三谷さんちのジャージー母さんとしては
比較的若いうちに、出荷されてやってきます。
それでも、なんとか残したくて、もう一回、もう一回って
きっとかなり粘った末に。
1頭ごとにそれぞれ、三谷牧場で過ごした思い出の話を聞いたり、
私たちも引取りに行ったり、放牧開始のタイミングなどで
通わせてもらう間に、それぞれの個性が印象に残る子もいたりして、
やはり感情が入っちゃいます。
まだ仔牛だったマップに初めて会った時は特に印象的だったなぁ。
もちろん、マップは覚えていないだろうけど、
今回は出荷直前に雫石に会いにいくことができたので、
いっぱいお話してきました。
ほんとう綺麗な毛並み。
そして、とても落ち着いて穏やかでした。
撫でさせてもらいながら、ありがとうね、と何度もお伝えしました。
そうして、10カ月間の中屋敷ファームでの再肥育期間を終えて
東京・芝浦にやって来ました。
7歳で、枝重量は256㎏。
オージーの286㎏には及ばないものの、
ずいぶん立派に育ってくれました。
年齢的な若さももちろん理由の1つとしてあるでしょうけど、
ジャージー母さんの中で、この血筋の子たちは
お肉としての仕上がりが優秀です。
バトンを受けた中屋敷さんの再肥育のおかげも大きく、
程よいサシのバランス、肉のかわき方など、
堂々と自信を持ってご案内できる内容に仕上がっています。
お肉になってからも、愛されマップがこのままずっと続くことを願いつつ、
これからご案内して、10月18日頃の加工予定です。